スパイダーライダーズ オラクルの勇者たち#01
黒田脚本×真下監督という深夜アニメのようなタッグのキッズ向け冒険ファンタジー。
Soul Linkにガッカリした後だからというわけでもありませんが、素直に楽しく拝見しました。
むしろSoul Linkを見た後だからこそ、黒田先生の手慣れた脚本に改めて感心したり。例えばアバンでファンタジーものだということを提示してるから、いきなりハンターがインナーワールドに飛び込んでも違和感無いのだなぁ、とかね、定石っちゃぁ定石ですが。
定石の構成に加えて、じいちゃんの日記という小道具や、ハンターのトレードマークになりそうな「結果オーライ!」のセリフなどがシチュエーションやキャラクターにリアリティを持たせています。リアリティってのが言いすぎならば、何というか唐突感を和らげているというか。同時にこれらの小道具やセリフは今後の展開にも大きく関係してきそうな予感を持たせます。つまりはこうした要素一つ一つに奥行きがあり、かつ無駄なく仕事をさせているんですね。
この辺が凡百の、例えば萌えオタを引っ掛けてやろうという下心見え見えの、ストーリーを膨らませるわけでもない強引なサービスシーンを無駄に盛り込むようなシナリオとは違うところであります。Soul Linkのことですが。
キャラクターも変に媚びた絵柄ではなく、キッズ向けらしく明るく元気で可愛らしいデザイン。好みの問題ではありますが、私はこっちの方が好きですね。
ビィートレインにしては止め絵が少ないってかマシンセクターとのバトルシーン等は、むしろ良く動いてました。ただ「ツバサ」も第二話あたりまではよく動いてたけど・・(^^;)。
くまいさんとか千葉さんとか、なじみのキャストが並んでるだけでも安心します。マドラックス小林さんのお名前も出てましたね。これで音楽が梶浦さんなら完璧です。それっぽい曲もありましたね。
導入として十分魅力的な内容の一本でした。今後の展開に期待大です。